LOG IN

なんべい、おとこ、どれい

by ヤー子

「ヤー子さん、前世が『なんべいの、おとこの人で、どれい』って出てます」

何の気なしに受けた、鑑定的な。
オマケ的な情報。

『・・・・』

『なんべいって、北アメリカの南のほうで、
 おとこってことは男で
 どれいって、あの、使われまくる
 奴隷って意味ですよね』

「・・・そうですね」

姫とか僧侶とかでなくてもいい
けど
町民とか農民とか
なかったのだろうか


前世なんてあるの?
と半信半疑だった。

でも、心当たりはあった。

ものすごい暑さの中でも
実は、全然平気。

暑いから動けなくてイライラじゃない、
暑いほど動けるのにイライラ。

『チッ、あの現場監督、無茶な命令ばっかりしやがって。
 いつか落とし穴にでも落としてやっか』

南米で男で奴隷なら
こんなことを日々考えていてもおかしくない。

暑いとやたらイライラする。
体の動きはよくなるのに。
おかしいなとは思ってた。


他にもある。

何かあっても
蛇口を回して
水が流れるのを見ると

幸福とまではいかないが
まぁ、いいか
そんな風に感じてたこと。

蛇口を回すと水が出る。
それだけでゆるむ。

もしかしたら
私の中の
南米、男、奴隷が

「もう水運ばなくていいなんて最高ー!」
なんて叫んでいたのかもしれない。
ならばまぁ、悪くない、かもしれない。



ヤー子
OTHER SNAPS